土砂輸送を考慮した流出モデルの開発と阿武隈川への適用

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タイトル別名
  • development of hydrological runoff model including sediment transport and its application to The Abukuma River

抄録

本研究は,土砂に付着した放射性物質の中でも土壌粒子との結合力が強く,半減期も長いセシウムに着目し,土砂の流動状態を予測することで土砂に付着しているセシウムの動態を考慮できる土砂輸送モデルの提案を行うものである.掃流砂と浮遊砂の輸送モデルを,従来からある分布型流出モデルHydro-BEAM1)に組み込むことで,広域分布型土砂輸送モデルを開発した.加えて,土砂輸送モデルから得られた土砂輸送量から,付着したセシウムの動態を解析する.通常の土砂とセシウムが付着した土砂を別のカテゴリーで追跡することで,放射性物質の影響を表現した.また,混合粒径であることを単一粒径のモデル式で表現するために,粒径でも5段階にカテゴリー分けを行った. 対象流域は,福島原子力発電所の近くであり,放射性物質の問題が懸念されている阿武隈川とした.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680689270912
  • NII論文ID
    130004628451
  • DOI
    10.11520/jshwr.25.0.32.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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