歯周病患者の口臭と歯周病原性細菌との関連性について

  • 倉田 洋史
    九州歯科大学保健医療フロンティア科学分野
  • 粟野 秀慈
    九州歯科大学保健医療フロンティア科学分野
  • 吉田 明弘
    九州歯科大学保健医療フロンティア科学分野
  • 竹原 直道
    九州歯科大学保健医療フロンティア科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • The relationship between halitosis of patients with periodontal disease and periodontopathic bacteria

説明

本研究は、歯周病原性細菌が歯周病患者における口臭の産生に与える影響について明らかにすることを目的とした。九歯大附属病院に口臭を主訴として来院した患者42名の口臭関連因子と舌苔、唾液中の歯周病原性細菌との関連を調べた。歯周炎患者は健常者と比較して口臭レベルが高く、PCR法により歯周炎患者の舌苔にはF. nucleatumが有意に多く検出された。またリアルタイムPCR法を用い、対象者のうち8名について治療前後の細菌レベルの比較をしたところ、歯周健康状態の改善に伴い、唾液中の歯周病原性細菌の割合が減少する傾向が認められた。これらの結果から歯周病患者の有する歯周病原性細菌が口臭の産生に関連している可能性が示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680690001024
  • NII論文ID
    130007022002
  • DOI
    10.11495/jkds.kds65.0.6.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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