顎下神経節の形態の再考察

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タイトル別名
  • New classification of the morphology of submandibular ganglion

抄録

顎下神経節は教科書的には星状で記載されている。しかしながら、様々な変異の存在が報告されている。日本人の顎下神経節の形態についての文献は少なく、早川が調査烽Bそこで我々はそれを再調査し、比較検討することにした。成人7体から得られた11側の頭部切半標本より顎下神経節を剖出し、その形態とその根および枝について観察した。計測には1/20副尺付きノギスを使用した。早川の分類したA1、B、C、D それぞれのタイプの出現率と比較したところ大きく異なる結果となっており、また神経節の形態が星状を呈しておらず舌神経との交通枝が一本でつながっているものが約三分の一も占めていたことが分かった。そこで、このことを軸とした新分類を試みた。まず、舌神経からの交通枝が分離している分離型と、分離していない連結型の二つに大きく分けた。さらに分離型は顎下神経節の長径が舌神経と垂直なタイプI、平行なタイプII、長径と短径の差が明白でないタイプIII、形態が不明瞭だったものをタイプIVに、連結型は交通枝中に結節が見られないものをタイプI、見られるものをタイプIIに細かく分類した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680690055808
  • NII論文ID
    130007022031
  • DOI
    10.11495/jkds.kds65.0.11.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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