ラット臼歯抜歯後の三叉神経節と抜歯窩における神経ペプチドの発現

DOI
  • 郡司掛 香織
    九州歯科大学医療人間形成学講座総合診療学分野
  • 後藤 哲哉
    九州歯科大学生命科学講座頭頚部構造解析学分野
  • 中尾 加代子
    九州歯科大学機能育成制御学講座顎口腔機能矯正学分野
  • 木尾 哲朗
    九州歯科大学医療人間形成学講座総合診療学分野
  • 小林 繁
    九州歯科大学生命科学講座頭頚部構造解析学分野
  • 山口 和憲
    九州歯科大学機能育成制御学講座顎口腔機能矯正学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Appearance of neuropeptides in the rat trigeminal ganglion and reinnervation of the healing root socket after tooth extraction

抄録

最近、神経ペプチドSubstance P(SP)が骨代謝を調節していることが示された。この研究では、抜歯窩治癒過程の骨代謝におけるSPの関与を調べるため、ラットの臼歯を抜歯し、三叉神経節と抜歯窩におけるSP、BDNF、NK1-R、TrkBの経時的発現を観察した。抜歯後、三叉神経節のSP、NK1-R、BDNF、TrkB陽性ニューロンの割合は、初めは減少し、その後増加して3日後に最多となったが、21日後にはコントロールと同様であった。抜歯窩では、7日後に新生骨とSP陽性神経線維が初めて観察され、14日後まで増加した。21日後には骨で満たされていた。これらの所見から、三叉神経節における神経ペプチドの発現と、抜歯窩治癒過程におけるSP陽性神経線維の再神経支配と骨修復の関連が示唆された。

収録刊行物

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680690230784
  • NII論文ID
    130007022091
  • DOI
    10.11495/jkds.kds66.0.15.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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