簡易洪水氾濫モデルの提案

書誌事項

タイトル別名
  • Development of simplified inundation model
公開日
2017
DOI
  • 10.11520/jshwr.30.0_74
公開者
水文・水資源学会

説明

分布型流出モデルを用いて流出解析を行う際,長波方程式を用いる洪水氾濫計算に最も多くの時間を要するため,一般的に現場において再現・予測計算を実施することは困難である.汎用的なPCを利用して現場において解析を容易に実施できるようにするためには,洪水氾濫計算を高速化し,計算負荷を小さくする必要がある.<br />そこで本研究では,長波方程式に代わるモデルとして,段波モデル,修正段波モデル,キネマティックウェーブ理論に基づくモデルの3つの簡易洪水氾濫モデルを提案し,それぞれのモデルの再現性の検証を行った.再現性の検証は長波方程式を解いた結果を厳密解として行った.再現性の評価はCoDを用いたフロントの形状,およびフロント位置の比較により行う.<br />検証の結果,修正段波モデルを用いた場合が最も再現性が良いことが分かった.また,修正段波モデルを用いて計算を実行するとフロント形状が滑らかになる特徴があり,数値計算上の不安定が生じにくいこともわかった.その理由として,段波の進行に対して逆方向の流速を考慮しているためであると考えることができ,この点でも修正段波モデルは優れたモデルであると言える.<br />計算速度は簡易洪水氾濫モデルを用いた計算の場合,厳密解を求める計算と比較して約12倍になった.つまり,実際の洪水氾濫に適用する際にも大きな時間短縮を見込むことができる.<br />今後は,今回良い結果が得られたモデルについて粗度の効果及び勾配の効果を考慮できるよう改良し,実際の洪水氾濫計算に適用することを試みる.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680690255232
  • NII論文ID
    130006236400
  • DOI
    10.11520/jshwr.30.0_74
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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