乱流輸送理論による樹冠遮断量に占める微細水滴量の分離・評価

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豪雨時の樹冠遮断量に占める微細水滴量を乱流輸送理論によって分離すると共に,新たに指数型比湿鉛直分布を導入して,微細水滴が水蒸気に遷移する条件を総降雨量400mm以上の2つの豪雨イベントで検証し,以下の事柄を明らかにした.<br>(1)遮断量に占める微細水滴量は,気温,風速,湿度の影響を受け,これらの値が小さい場合には,遮断量のほぼ100%が微細水滴量で占められる.<br>(2)累積雨量が200mmを超えると遮断量の大半は微細水滴である.<br>(3)集中豪雨時には,遮断強度は降雨強度に比例する.<br>(4)降雨時には樹冠付近の湿度は100%となるが,樹冠上空7mの位置の湿度は95%程度で100%に達しない.また2つの降雨イベントにおける四国地方の4つの気象台の観測湿度は80数%であり,森林から平野部風下方向への移流拡散現象の説明が可能である.<br>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680690413952
  • NII論文ID
    130004627495
  • DOI
    10.11520/jshwr.18.0.128.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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