平成28年8月北海道大雨激甚災害時において市街地に流入した降雨の分布

DOI
  • 西原 照雅
    国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所
  • 船木 淳悟
    国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Distribution of rainfall at upper-reaches of urban areas during the heavy rain in Hokkaido in Aug. 2016

抄録

平成28年の台風10号により,北海道においては8月29日から太平洋側東部を中心に雨が続き,8月31日までの総雨量は日高山脈周辺で300mmを超える大雨となった1).これにより,空知川,札内川などにおいて堤防が決壊,79河川において氾濫が発生し,甚大な被害が発生した2).本稿では,台風10号の大雨により浸水した南富良野町幾寅市街地,新得町新得市街地,清水町清水市街地,芽室町芽室市街地に流入する河川の流域を対象に,降雨の時空間分布を分析した.<br /> 今回の降水では,山間部の雨量計が少ない範囲において非常に強い降水があったため,雨量計のみを監視した場合には局所的な強い降水を捉えられず,出水の規模を見誤る可能性がある.降水は流域単位で監視する必要があること,流域単位での監視を可能とするレーダー雨量の重要性が再確認されたと考える.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680690438272
  • NII論文ID
    130006236346
  • DOI
    10.11520/jshwr.30.0_109
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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