雄ヤギにおけるKisspeptin-10の性腺刺激ホルモン放出作用
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of Kisspeptin-10 on gonadotropin secretion in male goats
抄録
【目的】反芻家畜におけるキスペプチンの性腺刺激ホルモン放出作用は,まだ十分検討されていない。本研究は雄性反芻家畜におけるKisspeptin-10(Kp10)の黄体形成ホルモン(LH)及び卵胞刺激ホルモン(FSH)放出作用を明らかにするために,雄ヤギを用いてKp10の投与実験を行った。<BR> 【方法】本研究では,雄子ヤギを用い,3ヵ月齢及び6ヵ月齢時に頸静脈内にKp10 (5µg/kg b.w.)及びGnRH(1µg/kg b.w.)を投与し,成長に伴うLH及びFSH放出反応の変化を調べた。また2歳の成熟雄ヤギの頸静脈内にKp10を投与し,子ヤギの反応と比較した。採血は投与前及び投与後に頸静脈カテーテルから経時的に行った。血漿中LHとFSH濃度はRIAで測定した。<BR> 【結果】(1) 3ヵ月齢及び6ヵ月齢の雄子ヤギともKp10及びGnRHの投与により血中LH濃度は急激に上昇した(P<0.05)。Kp10及びGnRH ともLHの放出反応は6ヵ月齢より3ヵ月齢時の方が大きかった(P<0.05)。(2) 3ヵ月齢及び6ヵ月齢の雄子ヤギともKp10及びGnRHの投与により血中FSH濃度は急激に上昇した(P<0.05)。Kp10及びGnRHともFSHの放出反応は6ヵ月齢より3ヵ月齢時の方が大きい傾向にあった。(3) 2歳の成熟雄ヤギのKp10によるLHの放出反応は3ヵ月齢のヤギに比べ低く(P<0.05),6ヵ月齢のヤギの反応と差がなかった。またFSHにおいては3ヵ月齢及び6ヵ月齢の雄子ヤギと差がなかった。<BR> 本研究の結果は,雄ヤギのKp10による性腺刺激ホルモン放出作用は生後数ヵ月齢の子ヤギで高いがその後減少し,6ヵ月以降では成熟ヤギと差がなくなることを示唆している。
収録刊行物
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- 日本繁殖生物学会 講演要旨集
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日本繁殖生物学会 講演要旨集 103 (0), 106-106, 2010
公益社団法人 日本繁殖生物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680690747520
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- NII論文ID
- 130007022385
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可