The effect of GnRH on annexin A5 expression in hypogonadal mice

DOI
  • WATANABE Aiko
    Laboratory of Veterinary Physiology, School of Veterinary Medicine, Kitasato University
  • YONEZAWA Tomohiro
    Laboratory of Veterinary Physiology, School of Veterinary Medicine, Kitasato University
  • ICHINOSE Ryutaro
    Laboratory of Veterinary Physiology, School of Veterinary Medicine, Kitasato University
  • KURUSU Shiro
    Laboratory of Veterinary Physiology, School of Veterinary Medicine, Kitasato University
  • HASEGAWA Yoshihisa
    Laboratory of Experimental Animal Science, School of Veterinary Medicine, Kitasato University
  • KAWAMINAMI Mitsumori
    Laboratory of Veterinary Physiology, School of Veterinary Medicine, Kitasato University

Bibliographic Information

Other Title
  • Hypogonadalマウス下垂体におけるアネキシンA5の発現と分布にゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)が及ぼす影響

Abstract

GnRHは、下垂体前葉ゴナドトロフでゴナドトロピンの合成・放出を促進するとともに、ゴナドトロフの増殖・分化も促進する。我々は、ゴナドトロフにおいて、カルシウム依存性リン脂質結合タンパク質のひとつであるアネキシンA5 (Anx5)が、GnRHの刺激で増加し、黄体形成ホルモン(LH)分泌に促進的に影響することを報告した。GnRHのゴナドトロピン分泌促進作用に必須と考えられるAnx5が、GnRHの細胞増殖に対する作用にも関与するのかに興味が持たれる。そこで本研究では、GnRH産生能を欠く突然変異マウスであるhypogonadal (hpg)マウスにGnRHを投与し、ゴナドトロフの増殖に伴うAnx5の動態を検討した。まず、下垂体におけるLHβおよびAnx5の転写活性をRT-PCR法で測定すると、成熟雌hpgマウスで野生型マウスに比べて著しく低かった。さらに、免疫組織化学法を用いて、下垂体前葉におけるAnx5の発現と分布を観察すると、野生型マウスのAnx5陽性細胞は、LH陽性細胞と同様に、下垂体前葉全体に散在した。Anx5は細胞内で主に核膜および細胞質に局在していたが、hpgマウスではこれらがほとんど観察されなかった。続いて、hpgマウスにGnRHアゴニストである酢酸フェリチレリン(GnRHa)を1.0 µg/0.2 ml/head/dayで7日間皮下投与すると、下垂体におけるLHβ、およびAnx5の転写活性は大きく増加し、Anx5陽性細胞が下垂体前葉の中葉に面する中心側辺縁部付近に多く認められるようになった。この結果は、下垂体の発生過程でゴナドトロフが中心側辺縁部付近より増殖するという正常動物での観察結果に符合すると考えられた。この時、Anx5は、核膜にのみ局在し、正常動物と分布を異にした。本研究の結果から、GnRHの持続的効果によってAnx5発現の維持されることが明らかになり、GnRHのゴナドトロフ増殖促進作用にも関与することが示唆された。

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680692806016
  • NII Article ID
    130007024519
  • DOI
    10.14882/jrds.103.0.49.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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