ブタ由来人工多能性幹細胞とその細胞生物学的特徴
説明
【目的】人工多能性幹細胞(iPS細胞)とは人工的に遺伝子を導入し,終末分化した体細胞を生殖細胞を含む全身の細胞へ分化できる全能性を付加する技術である。ヒトおよびマウスにおいてこのiPS細胞誘導技術は確立されているが,生物生産において重要な家畜であるブタにおいてはその技術の確立は十分とは言えない。iPS細胞化技術が動物において可能になれば,様々な産業利用が可能になると考えられる。我々はブタ由来胎児性線維芽細胞から人工多能性幹細胞の形態を示す細胞を得て,その生物学的特性を解析した。【方法】妊娠後約1ヶ月令のブタ胎児から得られた線維芽細胞へ山中4因子を含むリプログラミング因子を導入した。遺伝子導入後にMEF由来のフィーダー細胞上に播種した。【結果】フィーダー上に播種後に,特徴的な細胞形態を示すコロニーが出現した。コロニーは核/細胞質の割合が高い特徴的な形態を示した。加えて本細胞はRT-PCRにて様々な幹細胞に由来するマーカー遺伝子の発現が検出された。幹細胞としての生物学的特徴について報告する予定である。
収録刊行物
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- 日本繁殖生物学会 講演要旨集
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日本繁殖生物学会 講演要旨集 106 (0), OR1-39-OR1-39, 2013
公益社団法人 日本繁殖生物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680692942080
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- NII論文ID
- 130005051052
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可