Comparison of OGR1 activation by metal ions between animal species
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- MOCHIMARU Yuta
- Meiji University School of Agriculture Life Sciences
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- NEGISHI Jun
- Meiji University School of Agriculture Life Sciences
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- OMORI Yuka
- Meiji University School of Agriculture Life Sciences
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- TAKANASHI Hayate
- Meiji University School of Agriculture Life Sciences
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- MUSHA Shiori
- Meiji University School of Agriculture Life Sciences
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- TOMURA Hideaki
- Meiji University School of Agriculture Life Sciences Meiji University Institute of Endocrinology
Bibliographic Information
- Other Title
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- 生物種間における金属イオンによるOGR1活性化の比較
Abstract
<p>【背景】Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は,脂質やホルモン,光,においなどの多種多様な刺激によって活性化される受容体である。GPCRは多くの生物種で進化的に保存されており,Ovarian cancer G-protein-coupled receptor 1(OGR1)と呼ばれるGPCRもそのうちのひとつである。OGR1は全身でその発現が観察される。OGR1はプロトンによって活性化されるGPCRであることがこれまで明らかにされてきたが,最近金属イオンによっても活性化されるとの報告がなされた。工業廃水中の金属イオンや酸性雨による土壌からの金属の自然界への流出は,環境汚染の一因として問題になっている。これらの金属が生物体内に取り込まれた結果,その生物の生殖に影響を与える可能性が示唆されている。OGR1が金属イオンによってどのように活性化するのかを明らかにすることは,生殖への金属イオンの影響のメカニズムを考える一助となる可能性がある。【目的】各種金属イオンによるOGR1活性化応答が,生物種間で異なっているのかどうかを,明らかにする。【方法】レポーター遺伝子と各生物種(ヒト,マウス,ラット,ブタ,ニワトリ,ネッタイツメガエル,ゼブラフィッシュ)のOGR1発現ベクターをHEK293細胞に導入・発現後,培養液に塩化マンガン,硫酸ニッケル(II),塩化コバルト,塩化鉄(III),塩化銅,塩化亜鉛をそれぞれ添加することで,各金属イオンによるOGR1の活性化を測定した。【結果】OGR1を活性化する金属種が,生物種により異なることが観察された。【考察】ある金属イオンによって活性化する生物種のOGR1と,活性化しない生物種のOGR1のアミノ酸配列を比較することで,その金属イオンによる活性化に重要なOGR1中のアミノ酸残基を同定できる可能性がある。</p>
Journal
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- The Journal of Reproduction and Development Supplement
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The Journal of Reproduction and Development Supplement 109 (0), P-25-P-25, 2016
The Society for Reproduction and Development
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680693082240
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- NII Article ID
- 130007024915
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed