Development of the cytobrush for examination of bacteria and cytology in the swine endometrium.
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- SHIMODAIRA Michiko
- Laboratory of Theriogenology, University of Miyazaki
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- HIDAKA Ryoichi
- Hidaka Swine Production
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- INOUE Koichi
- Fujihira Industry Co., Ltd.
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- KITAHARA Go
- Laboratory of Theriogenology, University of Miyazaki
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- OSAWA Takeshi
- Laboratory of Theriogenology, University of Miyazaki
Bibliographic Information
- Other Title
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- 種雌豚の子宮内膜における細菌検査および細胞診のためのサイトブラシの開発
Abstract
【目的】老齢を除く種雌豚の廃用理由の82%は繁殖障害だったと報告されている。この原因のひとつとして潜在性子宮内膜炎が挙げられるが,未だ診断方法が確立されていない。近年,牛では,サイトブラシを用いた子宮内膜細胞診を行い,浸潤する多形核好中球(PMN)の割合で子宮内膜炎の診断をしているが,豚では報告がない。そこで今回,豚用サイトブラシを開発し,その有用性を検討した。【材料および方法】種雌豚(一代交雑種:ランドレース×大ヨークシャー,産歴:3.0±0.4 産,体長:152.0±8.1 cm,体高:88.3±3.2 cm,胸深:49.1±5.4 cm,後躯幅:33.0±2.5 cm;平均±標準偏差)42頭を供試した。そのうち3頭は非発情期,39頭は発情期であった。発情期の個体は,離乳後6日以内に発情回帰した時および前回のAIで受胎せず発情回帰した時に,許容開始8~16時間後のAI前にサイトブラシの挿入を試みた。AIカテーテルを外子宮口まで挿入し,固定後にサイトブラシ(長さ80 cmの筒と先端2.5 cmがブラシ状の棒)を子宮頸管内に挿入し,子宮体で子宮内膜細胞の採取を試みた。子宮体まで挿入できなかった個体は子宮頸管深部で採取した。ブラシを拭ったスワブから細菌検査をし,塗沫標本から細胞診を行った。【結果および考察】非発情期では,子宮頸管の硬度が軟らかくなることでブラシを子宮頸管深部まで誘導することができず,採取することができなかった。発情期の個体のうち24頭は子宮体で採取が可能であったが,15頭は子宮体まで挿入できなかった。子宮体まで挿入できた個体とできなかった個体では産次,体格の大きさに有意差は見られなかった。塗沫標本からは子宮体,子宮頸管ともに,上皮細胞および白血球が見られた。【結論】今回開発したサイトブラシを用いて発情期の一部の個体からは子宮体および子宮頸管に浸潤するPMNの割合を求めることが可能であることが明らかになった。今後,子宮体まで確実に届き,さらに非発情期においても採取できるようにサイトブラシを改良することが必要であると思われる。
Journal
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- The Journal of Reproduction and Development Supplement
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The Journal of Reproduction and Development Supplement 108 (0), OR2-25-OR2-25, 2015
The Society for Reproduction and Development
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680693203456
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- NII Article ID
- 130005491986
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed