Contact stimulation with female rats increases the number of AVPV Kiss1 cells and induces LH release in male rats
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- WATANABE Youki
- Nagoya university, Graduate school of Bioagricultural Sciences JSPS
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- INOUE Naoko
- Nagoya university, Graduate school of Bioagricultural Sciences
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- IKEGAMI Kana
- Nagoya university, Graduate school of Bioagricultural Sciences JSPS
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- UENOYAMA Yoshihisa
- Nagoya university, Graduate school of Bioagricultural Sciences
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- TSUKAMURA Hiroko
- Nagoya university, Graduate school of Bioagricultural Sciences
Bibliographic Information
- Other Title
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- メスとの同居はオスラットAVPVのKiss1発現およびLH分泌上昇を誘起する
Abstract
【目的】オスラットの黄体形成ホルモン (LH)と,それに続くテストステロン分泌は,メスラットとの同居によって速やかに促進される。この現象は,オスの性行動の強化に寄与すると考えられる。本研究では,性腺刺激ホルモン放出ホルモン (GnRH)/ LH分泌を上位で制御するキスペプチンニューロンに着目し,メス個体との同居がオスラットのKiss1 (キスペプチン遺伝子)発現に及ぼす影響を検討した。【方法】Wistar-Imamichi系統のラットを用い,メスラットと同居させた5分後にオスラットの脳を灌流固定した。脳内のKiss1 mRNAの発現をin situ hybridizationにより検討した。また,メスラットと同居させたオスラットから6分間隔で1時間,血液を採取し,血中LH濃度を測定した。【結果および考察】メスラットと同居させたすべてのオスラットが5分以内に,メス外生殖器への探索行動を示し,一部は交尾行動を示した。メスと同居させたオスラットの前腹側室周囲核 (AVPV)におけるKiss1 mRNA発現細胞数は,メスと同居させなかったオス対照群と比較し約2倍に増加し,有意に高い値を示した。一方,弓状核や扁桃体内側核におけるKiss1 mRNA発現細胞数は,メスラットとの同居により増加傾向にあったが,対照群との間に有意な差は認められなかった。またメスとの同居開始直後より,オスラットにおける血中LH濃度が増加し,同居開始から1時間までのLH濃度曲線下面積は対照群と比べ有意に高かった。以上の結果より,メスとの同居によるオスラットのLH分泌,ひいてはテストステロン分泌の上昇に,オスのAVPVにおける急激なKiss1の発現増加が関わっていることが示唆された。オスにおけるAVPVのキスペプチンニューロンの新たな役割として,性行動の強化に関与している可能性が示唆された。
Journal
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- The Journal of Reproduction and Development Supplement
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The Journal of Reproduction and Development Supplement 108 (0), OR2-1-OR2-1, 2015
The Society for Reproduction and Development
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680693227136
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- NII Article ID
- 130005492051
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed