LOCA時被覆管延性低下に及ぼす冷却条件の影響

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タイトル別名
  • Effects of cooling conditions on cladding ductility reduction under LOCA conditions

抄録

冷却条件がLOCA時の被覆管延性低下に及ぼす影響を調べることを目的とし、未照射PWR用17×17型ジルカロイ_-_4被覆管から切り出した試料を水蒸気中で1373及び1473Kで酸化し、2_から_7K/sでの徐冷を経て、1073_から_1373Kに達した時点で急冷した。酸化、急冷した試料に対しリング圧縮試験、金相観察、ビッカース硬さ試験を実施した。急冷開始温度低下に伴い、金属層中に析出するα-incursionの単位大きさ、断面積割合、硬さが増大すると共に、被覆管の延性が明確に低下した。徐冷速度の減少に伴い、α-incursionの単位大きさ、硬さの増大が生じたが、面積割合及び延性にほとんど変化は見られなかった。これらの結果より、α-incursion面積割合の増大が、急冷開始温度低下に伴う延性低下促進の近因と考えられる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680693503232
  • NII論文ID
    130007025327
  • DOI
    10.11561/aesj.2005s.0.385.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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