改良被覆管を備えた高燃焼度PWR燃料の反応度事故模擬実験(第2報)

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タイトル別名
  • RIA-simulating experiments on high burnup PWR fuel rods with advanced cladding alloys (2)

抄録

改良被覆管を備えた燃焼度約60GWd/tのPWR燃料を対象に実施した2回の反応度事故(RIA)模擬実験について、第1報後に得られた結果を報告する。結晶粒の大きなペレットを備えた燃料を用いたOI-10実験では、出力過渡時のFPガス放出率が明らかに通常ペレット燃料よりも低く、大粒径ペレットが事故時FPガス放出量の低減に対して有効であることを示唆する結果となった。OI-11実験では燃料エンタルピが502J/gに達した時点でPCMI(ペレット被覆管機械的相互作用)破損を生じた。両実験後の燃料被覆管表面には多数の亀裂が生じていたことから、これらの亀裂は脆化した被覆管表面においてPCMI発生初期に生じ、その1つが貫通して破損に至ったと解釈された。よって、破損限界に対する支配因子は、残存金属層内での被覆管肉厚方向の亀裂進展に対する抵抗、すなわち破壊靱性と考えられる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680693586432
  • NII論文ID
    130007025434
  • DOI
    10.11561/aesj.2005s.0.383.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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