ベントナイト系緩衝材の長期変質に関する実験的研究(7)

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書誌事項

タイトル別名
  • Experimental Study on Long-Term Alteration of Bentonite Buffer Materials (7)
  • Uncertainty in Estimating Diffusivity of Ions in Compacted Bentonite
  • ベントナイト緩衝材中における拡散係数設定の不確かさ

抄録

確率論的安全評価では、評価パラメータの不確かさを定量的に(分布幅及び分布形として)与える必要がある。ベントナイト系緩衝材中における元素の拡散係数は安全評価結果に感度の高い重要なパラメータであるが、既往のデータにはばらつきが大きく、安全評価に用いる値不確かさを適切に与えるためには慎重な吟味が必要である。拡散係数データのばらつきの原因として密度、ベントナイト配合率、間隙率、温度、酸化還元条件、間隙水の化学組成、実験データの誤差等が考えられる。これらのうち間隙水の化学組成の影響については既往の知見が乏しいため、その影響を定量するための実験を行った。0.01 M NaCl溶液(降水系地下水を模擬)、0.5 M NaCl溶液(塩水系地下水を模擬)、0.5 M NaOH溶液(セメント影響高pH地下水を模擬)を用いて、HTO, Sn, Pb, Cs, Sr, Iの透過拡散試験を実施した。試験の結果と、既往の研究の詳細なレビューとを基に、安全評価上の重要元素について拡散係数設定値の不確かさを検討した。例えばCsのベントナイト系緩衝材中における有効拡散係数は、10-11から10-8.5m2 s-1の範囲に対数正規分布していると考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680693773056
  • NII論文ID
    130007025682
  • DOI
    10.11561/aesj.2004s.0.632.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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