改良被覆管を備えた高燃焼度PWR燃料の反応度事故模擬実験

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • RIA-simulating experiments on high burnup PWR fuel rods with advanced cladding alloys

抄録

燃焼度約60GWd/tUのPWR燃料を対象として、反応度事故を模擬したパルス照射実験OI-10及びOI-11を原研NSRRにおいて実施した。ピーク燃料エンタルピー435J/gの条件でMDA被覆燃料に対して実施したOI-10実験では、燃料は破損せず、燃料棒の顕著な変形も生じなかった。一方、ピーク燃料エンタルピー657J/gでZIRLO被覆燃料に対して実施したOI-11実験では、PCMI(ペレット被覆管機械的相互作用)破損を生じた。燃料破損に至るまでの燃料エンタルピーの増分は502J/gと、同燃焼度範囲におけるPCMI破損しきい値209J/g(50cal/g)を大きく上回っている。耐食性が向上した改良被覆管を備えた燃料の破損限界は従来のジルカロイ-4被覆燃料よりも高く、より大きな安全余裕を有していることが示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680693965696
  • NII論文ID
    130007025952
  • DOI
    10.11561/aesj.2004s.0.482.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ