金属燃料リサイクルプラントの設計評価(その11)

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タイトル別名
  • Design Study on Metal Fuel Recycle Plant (XI)
  • Risk Analysis for Safety Design
  • 安全設計のためのリスクの検討

抄録

FBRサイクルの実用化候補概念である金属燃料リサイクルプラント(処理能力38tHM/年、金属電解法による再処理、射出成型による燃料製造)の安全設計において、プラント全体のリスク抑制を考慮に入れることにより合理的な安全確保を目指すことが本研究の目的である。このため、放射性物質の施設外への異常放出につながる恐れのある事象シーケンスに着目して、これをハザード分析やイベントツリー手法を用いて体系的に同定し、事象の類型化を通じて(1)電解精製槽内塩の移送中のセルへの漏洩、(2)Cd陰極処理装置でのPu金属火災および(3)成分調整工程での臨界を代表事象に選定した。さらに簡易なフォールトツリー解析によりこれらの発生頻度を推定するとともに、立地条件を仮定して事象発生時の放出放射能による周辺公衆の放射線被ばく線量の関係を概算した。その結果、発生頻度と線量当量の積で表されるリスクが十分小さいことを確認するとともに、同リスクを抑制するために重要な安全設計上の因子について検討した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680694337152
  • NII論文ID
    130007026442
  • DOI
    10.11561/aesj.2004s.0.569.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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