フッ化物揮発法を用いた再処理技術に係る検討(1)
書誌事項
- タイトル別名
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- Fundamental Study on Reprocessing Process using the Fluorination Technique (1)
- Condition for Stable Formation of PuF6
- 安定なPuF6の生成条件について
抄録
高速炉使用済燃料の再処理技術として,フッ化物揮発法を採り入れた方法は,経済性の観点から有利なプロセスと考えられるが,六フッ化プルトニウム(PuF6)が不安定なため,四フッ化プルトニウム(PuF4)に分解してプロセス系内に滞留し易い。よって実現性のあるプロセスとするためには,このような問題点を解決していく必要がある。ここでは,文献調査や熱力学計算をもとに,フッ化物揮発法による使用済燃料中のプルトニウム(Pu)の適切な再処理条件を定め,さらに最近得られたフッ化物揮発に関するデータと比較することにより,その妥当性を評価し,PuF6の安定な取り扱い範囲について検討を行い,以下の結論を得ることができた。(1)今回の理論考察の値と実験値の比較により,高温,高濃度フッ素ガス雰囲気でより安定な状態のPuF6を生成できる可能性があることが証明された。(2)(1)の結果よりPuのフッ化挙動は熱力学計算からほぼ推測可能であることが判明した。なお,これまで報告されているデータもPuの挙動解析に有効に利用できるものと思われる。
収録刊行物
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- 日本原子力学会 年会・大会予稿集
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日本原子力学会 年会・大会予稿集 2004s (0), 557-557, 2004
一般社団法人 日本原子力学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680694352640
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- NII論文ID
- 130007026464
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可