プラズマに曝したバナジウムにおける重水素の再結合定数

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タイトル別名
  • Recombination coefficient of deuterium on vanadium exposed to RF plasma

抄録

低放射化材料であるバナジウムと水素に関する基礎的な知見を得ることを目的として、重水素の再結合定数を実験によって求めた。薄板試料の片面(プラズマ側)を重水素プラズマにさらし、他方の面(透過側)に透過する重水素のフラックスJを測定した。また、同時に、イオンビーム分析法の一つである核反応法を用いて、プラズマ側表面近傍の重水素濃度Cを測定した。その結果、CとJから透過側の再結合定数kdが、重水素の収支とCからプラズマ側の再結合定数kuが求められた。これらの値は、それぞれ、アレニウスの式で表現することができた。kuの値はkdよりも大きいことと、kuの温度依存性が一般的なモデルで良く再現されることから、プラズマ側は比較的清浄であること、透過側は不純物により再結合が抑制されているであろうことが判った。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680695081728
  • NII論文ID
    130007027515
  • DOI
    10.11561/aesj.2004s.0.703.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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