日本周辺の深海化学合成生態系に生息するシンカイヒバリガイ属とエラウロコムシ亜科の共生について

書誌事項

タイトル別名
  • Symbiosis of Bathymodiolus mussels with scale-worm Branchipolynoe pettibone from hydrothermal vents and seeps in Japanese coast waters.

説明

深海化学合成生態系に固有なシンカイヒバリガイ属Bathymodiolus二枚貝は外套腔にエラウロコムシ亜科Branchipolynoe の多毛類を共生させている.本研究ではエラウロコムシ類のサイズ,性比,食性からエラウロコムシ類の生活史や宿主との相互作用の解明を目的とした.相模湾初島沖,沖縄トラフの試料を使用,共生率を推定し,グルタミン酸,フェニルアラニンのアミノ酸窒素同位体比から栄養段階を推定,両種の被食-捕食関係を推定した.エラウロコムシ類の栄養段階は,共生する9 mm以下の個体は約2.6,共生する9 mm以上の個体は約2.2, 宿主は約1.1であったことからネッスイエラウロコムシは体長9 ~10 mmを境に宿主への長期的な共生を開始し,宿主を摂食し始めると推測された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680708365952
  • NII論文ID
    130004593587
  • DOI
    10.14862/geochemproc.59.0.187.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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