白亜紀中期の古環境変動研究
書誌事項
- タイトル別名
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- Paleoenvironmental change during the mid-Cretaceous time
説明
白亜紀の中期(BarremianからTuronian)は、顕生代で最も温暖な時代Greenhouse age である。この時代を特徴づける地質イベントとして、「海洋無酸素イベントOceanic Anoxic Event (OAE)」が挙げられる。OAEは、テチス海や大西洋、太平洋など世界中の海洋底に有機炭素に富む黒色頁岩が堆積するイベントであり、白亜紀の中頃に繰り返し発生した。その中でも、前期AptianとCenomanian-Turonian 境界におきたOAE-1aとOAE-2は、汎世界的に有機質黒色頁岩が堆積することから、最大級のOAEと考えられている。このOAEは寒冷化した新生代では認められない。OAEの出現メカニズムについては古くから盛んに議論されてきたが、発生機構、維持機構についてわかっていない。私たちはさまざまな同位体記録を用いてOAEと大規模火山活動との関連について検討してきた。本講演では、火山活動がグローバルな環境変動のトリガーになっていることを明らかにする試みについて詳細に紹介する。
収録刊行物
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- 日本地球化学会年会要旨集
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日本地球化学会年会要旨集 56 (0), 304-304, 2009
一般社団法人日本地球化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680708381440
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- NII論文ID
- 130005053987
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可