飛騨帯東部宇奈月地域における変成作用の年代学的考察
-
- 堀江 憲路
- 国立極地研究所
-
- 堤 之恭
- 国立科学博物館
-
- Cho Moonsup
- ソウル国立大学
-
- 日高 洋
- 広島大学
-
- 森下 祐一
- 産業技術総合研究所
抄録
飛騨帯東部に位置する宇奈月地域から採取した石英長石質片岩ならびに,宇奈月変成岩を捕獲岩として含有する花崗岩から回収したジルコンに関してU-Pb年代測定を行った.石英長石質片岩のジルコンは258Maという年代を示した.この年代は,宇奈月変成岩の原岩が石炭紀後期からペルム紀後期に堆積したことを示唆する.一方,花崗岩のジルコンは253MaのU-Pb年代を示す.花崗岩中には宇奈月変成岩が捕獲岩として取り込まれており,接触変成作用により十字石が紅柱石や菫青石になっている.このことは花崗岩の貫入は中圧変成作用のピーク後に生じてたと考えられる.したがって,中圧変成作用は258Maから253Maの間に生じたと考えられる.
収録刊行物
-
- 日本地球化学会年会要旨集
-
日本地球化学会年会要旨集 56 (0), 294-294, 2009
一般社団法人日本地球化学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680708404864
-
- NII論文ID
- 130005053975
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可