アセノスフェアの正体:古い太平洋プレート上に噴出したアルカリ玄武岩からの考察

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  • Origin of the asthenosphere

抄録

我々は、平野らが採取した太平洋プレート上に噴出した新鮮なアルカリ玄武岩(ベイサナイトJPT-2)の岩石学的研究を行い、この岩石がマントルの橄欖岩と化学平衡であったときの化学組成と揮発性分量を推定した。高圧融解実験を行い、揮発成分を含むJPT-2CWマグマが、3GPa・1400℃、すなわちザクロ石橄欖岩のソリダス付近で生じたことを明らかにし、さらに橄欖岩にJPT2CWマグマを3wt%加えた試料KLB-1*を用いて、2.2aから3.5GPa, 1200から1500℃の範囲で平均50時間以上の保持実験を行い、アセノスフェアの部分融解条件を再現した。実験結果に基づき、アセノスフェア内部での揮発成分の役割と構造モデルを提唱する。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680709452544
  • NII論文ID
    130005053735
  • DOI
    10.14862/geochemproc.55.0.78.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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