高温高圧条件下における固体アミノ酸の安定性と重合反応
書誌事項
- タイトル別名
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- Stability of amino acids and their oligomerization under high temperature and high pressure conditions
抄録
本研究では,幅広い温度 (180-400度)・圧力 (1-5.5 GPa) 条件下でアミノ酸の重合実験を行い,生命の起源に必要なアミノ酸の安定性及び重合反応に対する温度・圧力の影響を実験的に調べることを目的とした.その結果,同じ温度条件下では,アミノ酸はより高圧下では長時間存在できていた.また,生成したペプチドの量もより高圧下で多くなることが明らかになった.アラニンが触媒を用いずに単量体から5量体まで重合した例は,本研究が初めてである.本研究によって,高圧下ではアミノ基の安定性がアミノ酸の安定性に大きく関わっている事が明らかとなり,冥王代の海洋堆積物中において,周囲のアンモニア濃度がアミノ酸の安定性に関係することが示唆された.
収録刊行物
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- 日本地球化学会年会要旨集
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日本地球化学会年会要旨集 58 (0), 120-120, 2011
一般社団法人日本地球化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680709464192
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- NII論文ID
- 130005054131
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可