エイ刺傷で手背潰瘍が生じた1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Hand Ulcer Caused by Stingray Envenomation
  • エイ シショウ デ テ ハイ カイヨウ ガ ショウジタ 1レイ

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説明

50歳男性.自宅で飼育していたエイの世話中にエイに右手背を刺され潰瘍が生じた.潰瘍は抗菌薬投与,外来での局所処置では改善しなかったが,デブリードマン手術後に急速に上皮化し,受傷後3カ月目に治癒した.エイは尾に毒棘をもち,刺されると強い疼痛を伴う難治性の潰瘍が生じ,時には死亡することもあることから,人間にとって最も危険な海洋生物のひとつとされる.本邦からの淡水エイ刺傷の報告は過去になく,エイ刺傷において問題となる受傷直後の疼痛コントロール,時に深部まで達する難治性潰瘍の治療につき認識しておく必要があると考えた.

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