トレハロースの構造と安定性についての理論化学的研究

  • 吉川 太基
    広島大学大学院理学研究科化学専攻 広島大学量子生命科学プロジェクト研究センター
  • 赤瀬 大
    広島大学大学院理学研究科化学専攻 広島大学量子生命科学プロジェクト研究センター
  • 相田 美砂子
    広島大学大学院理学研究科化学専攻 広島大学量子生命科学プロジェクト研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Theoretical study on conformation and stability of trehalose

説明

トレハロース(C12H22O11)は2つのα-グルコースの1位同士でグリコシド結合した非還元性の二糖類である。トレハロースには様々なコンフォマーが存在しており、OH基の二面角だけでなく、グリコシド結合の二面角やCH2OHの二面角によってもコンフォマー区別することができる。気相中の二糖類の配座の安定性には分子内水素結合ネットワークが大きく影響してことがわかっている。本研究ではトレハロースの様々なコンフォマーの安定構造と相対エネルギーをMP2による計算を用いて明らかにした。その結果、相対エネルギーはグリコシド結合の角度と関係があることを見出した。また得られたトレハロースの最安定のコンフォマーは、2つのα-グルコースの最安定のコンフォマーがグリコシド結合した構造である

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680713122944
  • NII論文ID
    130005418924
  • DOI
    10.11545/ciqs.2016.0_o6
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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