伝染性軟属腫ウイルスDNAの制限酵素切断パターンからみた多型性

書誌事項

タイトル別名
  • [Heterogeneity of restriction enzyme cleavage pattern of molluscum contagiosum virus DNA].

抄録

腎移植後の免疫抑制患者に生じた特異な伝染性軟属腫(MC)の1例及び小児の通常のMC7例の皮疹より,全DNAを抽出し制限酵素BamHIで切断後,アガロースゲル電気泳動を行った.その結果,全例でMCウイルス(MCV)DNAの切断片が観察され,少なくとも3種類の異なる切断パターンに分けられることが判明し,仮にMCV-a,-b及-cと命名した.小児では全例MCV-aまたはMCV-bが検出された.切断パターンからMCV-aと-bは高い相同性を有することが示唆され,その関与しているMCの臨床像にも違いは認められなかった.一方,免疫抑制患者ではMCV-cの感染がみられたが,MCV-cのパターンはMCV-a及び-bとは全く異なっていた.MCVの多型性が明らかとなり,MCVの違いにより臨床像も若干の相違を示すことが示唆された.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680713854080
  • NII論文ID
    130004680373
  • DOI
    10.14924/dermatol.100.1203
  • COI
    1:CAS:528:DyaK3MXpvFenug%3D%3D
  • ISSN
    13468146
    0021499X
  • PubMed
    1980319
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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