ベーチェット病の補助診断法としての自家唾液によるプリック反応

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タイトル別名
  • Prick Test with Self-saliva as an Auxiliary Diagnostic Measure in Behçet’s Disease
  • ベーチェットビョウ ノ ホジョ シンダンホウ ト シテ ノ ジカ ダエキ ニ ヨル プリック ハンノウ

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抄録

ベーチェット病(Behçet’s disease:BD)患者の症状は口腔内アフタ性潰瘍から始まることが多い.一般に,このような例では臨床症状から診断は容易であるが,しかし中には他の症状から始まる例もあり,診断に苦慮することも多々ある.BD患者の口腔内には,Streptococcus sanguinisをはじめとするレンサ球菌が多い.BD患者はこれらのレンサ球菌群に対して強い遅延型過敏反応を示す.この現象を利用して厚生労働省の2003年改訂の診断基準には,診断の参考の一つとしてレンサ球菌抗原プリックテストが記載されている.しかしながら,実際の施行にあたってレンサ球菌抗原の入手が困難である.そのことから,BD患者の自家唾液中に含まれるレンサ球菌を利用してプリックテストを行ったところ,いわゆる「針反応」より強い遅延型反応を示し,レンサ球菌抗原プリックテストの簡便法として診断の参考になる可能性がある.

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