最古表成岩の産状と表層環境解読:太古代初期カナダ・ラブラドルネーン岩体の地質と堆積岩の地球化学

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タイトル別名
  • Geology and geochemistry of the oldest supracrustal rocks in the world, the Nulliak supracrustal rocks in Labrador: Implications for the tectonics and surface environment in the earliest Archean

抄録

太古代初期のテクトニクスと表層環境を解読する為にラブラドル・ネーン岩体の地質と出現する堆積岩の化学分析を行った。本地域に産する最古の表成岩は海洋プレート層序と覆瓦状構造によって特徴付けられ、最古の付加体であることが分かった。その存在はプレートテクトニクスが機能していたことを示唆する。また、本地域には深海成と浅海成の二種の縞状鉄鉱層が産する。Zr濃度との相関を用いて砕屑物の混入の影響を除去した結果、特にその影響の小さなものには希土類元素パターンなどに海水と熱水との混合水の特徴が見られる。そのことは最古の堆積物でありながら、その縞状鉄鉱層には当時の海水の情報を残すことを示す。また、砕屑性堆積岩には炭質物が残されている。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680714738048
  • NII論文ID
    130004594005
  • DOI
    10.14862/geochemproc.60.0.242.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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