角層内白癬菌の電子顕微鏡的観察
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白癬菌の角層への寄生のあり方,ないしはその栄養源については現在2つの考え方がある.1つは菌はケラチナーゼを分泌して,ケラチンを分解し,そこから栄養を摂りつつ,角質細胞を貫通して伸びて行くというものである.他は角層内の水溶性物質は充分菌の栄養源となり得るもので,従つて菌はケラチンを分解することなく伸長し,その機械的な力で角層を破壊するとするものである.従つてこの場合は菌は細胞間隙に沿つて伸長しても差支えないわけである.そこで自然の寄生状態では菌は角質細胞を貫いているのか,或いは細胞感隙に存在するのかが問題となるが,われわれはこれらの点について電顕的に観察を試みた.
Journal
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- The Japanese Journal of Dermatology
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The Japanese Journal of Dermatology 76 (8), 462-, 1966
Japanese Dermatological Association
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680716331904
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- NII Article ID
- 130004686260
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- ISSN
- 13468146
- 0021499X
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed