糖尿病患者における味覚障害の検討

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タイトル別名
  • Taste Disorders in Patients with Diabetes Mellitus
  • トウニョウビョウ カンジャ ニ オケル ミカク ショウガイ ノ ケントウ

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目的:糖尿病患者の味覚検査異常の有無や程度を調べて健常被験者の結果と比較するとともに,Candida albicansの保菌との関係について検討する.対象:済生会川口総合病院皮膚科外来を受診した糖尿病患者67例.方法:カンジダの分離;綿棒擦過法を用いて培養を行い,発育したコロニーをカンジダチェックにて同定した.味覚検査;味覚検査キット®を用い,正常,軽症,中等症,重症の4群に分類した.結果:67例中味覚検査異常があったのは52例(77.6%)だった.カンジダ保菌と味覚検査異常の関連を調べたが,カンジダ保菌例73.7%,非保菌例79.2%と有意差はなかった.糖尿病合併症との関連を調べたところ,神経障害を合併している患者で味覚検査異常が多い傾向があった.結論:糖尿病患者はカンジダの保菌に無関係に味覚異常が多く,逆に味覚検査は神経障害の検出に役立つと考えられた.

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