フキノトウによる口腔アレルギー症候群の2例

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タイトル別名
  • Two Cases of Oral Allergy Syndrome to “Fukinoto”
  • フキノトウ ニ ヨル コウクウ アレルギー ショウコウグン ノ 2レイ

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抄録

症例1:36歳女性.夕食にフキノトウの天ぷらを摂取後,のどがかゆくなり,嘔吐した.さらに咽頭の腫脹,呼吸困難,蕁麻疹が出現した.CAP-RAST(class)では,ヨモギ3,ブタクサ1,スギ3,カモガヤ0.症例2:50歳女性.春と秋に花粉症症状あり.フキノトウの天ぷらを摂取後,上腹部不快感と鼻閉感があり,その後口腔内のしびれと全身に蕁麻疹が出現した.CAPRAST(class)では,ヨモギ3,ブタクサ2,スギ4,カモガヤ0.両症例について,フキノトウの小花,苞のprick to prick testで陽性が確認された.両症例とも花粉がついている雄株で陽性を示し,花粉に重要な抗原があることが考えられた.患者血清を用いて行った免疫ブロットでは,15 kDaと20 kDa付近のアレルゲンが検出された.

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