UVB皮膚炎の紅斑におけるプロスタグランジンE2 および F2αの役割について

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タイトル別名
  • UVB ヒフエン ノ コウハン ニ オケル プロスタグランジン E2 オヨビ
  • [Role of Prostaglandin E2 and F2 alpha in UVB-induced erythema (author's transl)].

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抄録

プロスタグランジン(PG)E2 および F2α が UVB 皮膚炎の紅斑において,その化学的作用物質としての条件を満たすかどうかを,モルモットを用いて検討した.紅斑の経過と表皮の PGF2 および PGF2α の経時的変化との間には完全な平行性は認められなかった.すなわち,PGE2 脳およびPGE2αは照射後1~3時間で急激に増加し,12時間まで高い値を保った.一方,紅斑は比較的ゆっくり反応か進み12時間でピークに達した.次に,PGE1 , PGE2 , PGF1α および PGF2α を皮内注射し,その紅斑の経過を観察したが,4種の PG によってひきおこされた紅斑は弱かった.さらに,PG の合成阻害剤であるインドメタシンを用いて紅斑の抑制を検討したところ,紅斑は3~12時間で著明に抑制された.以上の結果から, UVB 皮膚炎の紅斑については,少なくとも12時間までは PG がかなり重要な役割を果しているようであるが,その中で PGE2 および PGF2α の作用は今まで考えられていたほど服要なものとは思われなかった,

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