更年期女性へのタクティールケア介入における生理的・心理的効果

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タイトル別名
  • Physiological and Psychological Effects of Tactile Care in Postmenopausal Women
  • コウネンキ ジョセイ エ ノ タクティールケア カイニュウ ニ オケル セイリテキ ・ シンリテキ コウカ

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抄録

研究目的は,更年期女性を対象にタクティールケア(以後ケア)を実施し,生理的・心理的効果の有用性を検討することであった。対象者は研究協力公募で参加した45~55歳の女性12名。体温,脈拍,血圧,体表温度,自律神経活動(心拍変動のパワースペクトル解析)を生理的指標として,ケア介入前とケア終了直後,30分後,60分後を比較した。また,日本語版POMSを心理的指標として,ケア介入前とケア終了60分後を比較した。 <br> 結果,生理的指標において,脈拍数は終了直後,30分後,60分後で有意に減少した(p<.05)。前胸部と右外踝部の体表温度は,終了直後,30分後,60分後で有意に上昇した(p<.05)。副交感神経活動(HF)は,30分後,60分後に有意に活性化した(p<.05)。体温,血圧に有意差はなかった。また,心理的指標では,「緊張-不安」「抑うつ-落込み」「怒り-敵意」「疲労」「混乱」の各項目得点は,ケア終了後に有意に低下した(p<.05)。「活気」の項目は変化しなかった。

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