インシデントやアクシデントを経験した看護職者の安全学習に関連する要因

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タイトル別名
  • Related Factors Influencing Medical Safety Learning of Nurses who Have Experienced Incidents and Accidents
  • インシデント ヤ アクシデント オ ケイケン シタ カンゴショクシャ ノ アンゼン ガクシュウ ニ カンレン スル ヨウイン

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抄録

本研究の目的は,インシデントやアクシデントを経験した看護職者の安全学習に関連する要因を明らかにすることである。北海道内の総合病院に勤務する看護職者に無記名自記式質問紙調査を行った。対象者に最も印象に残るインシデント/アクシデント経験を想起したうえで回答を求め,安全学習と組織の特性(職場内のかかわり,職場の取り組み,報告システム,所属部署における医療事故に関する勉強会頻度,組織属性),個人の特性(Locusof Control),インシデント/アクシデント経験との関連について検討した。分析対象は,有効回答が得られた297名(平均年齢34.3±8.9歳)とした。重回帰分析の結果,組織特性の看護師長・スタッフからの再発防止の具体的アドバイス,職場における再発防止の話し合いが安全学習の関連要因として認められた。以上のことから,安全学習を高めるには他者とのかかわりが重要であり,当事者とのかかわりについて組織的に取り組む必要が示唆された。

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