早期関節リウマチ患者の発症以降の心理過程と療養行動

書誌事項

タイトル別名
  • Psychological Process and Therapeutic Behavior of Patients with Early Rheumatoid Arthritis from Onset
  • ソウキ カンセツ リウマチ カンジャ ノ ハッショウ イコウ ノ シンリ カテイ ト リョウヨウ コウドウ

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説明

本研究は,早期関節リウマチ(以下,早期RA)患者の発症以降の心理過程と療養行動を明らかにすることを目的として,早期RA患者9名(男性1名,女性8名)を対象に半構成的面接による質的帰納的研究を行った。その結果,早期RA患者の心理には【見聞きした経験はあるが無関心】【得体の知れない症状への不安】【不安を伴う痛みの辛さ】【日常生活の不自由さと役割葛藤】【思いもよらぬRAにショック】【同病者と自己の将来像が重なる恐怖】【RAであることを否認】【自分に合う医師・治療と出会えた喜び】【痛みと不自由さからの解放】【療養への前向きな気持ち】【先行きに対する不安】【将来への希望】の12のカテゴリーが見出された。早期RA患者は,発症後,複雑な心理過程を経て,徐々に病気を受容し,独自の療養行動をとっていくことが明らかとなった。このことから,早期RA患者が辿る心理過程に応じた患者教育などの看護介入が必要であることが示唆された。

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参考文献 (22)*注記

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