国内外における遺族研究の動向と今後の課題

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タイトル別名
  • The Trend of Research About Bereaved Family and the Further Subjects in Japan and Overseas
  • コクナイガイ ニ オケル イゾク ケンキュウ ノ ドウコウ ト コンゴ ノ カダイ

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抄録

【目的】国内外における遺族研究の動向を確認すること及び,遺族の身体的・精神的健康状態と影響要因,遺族ケアに関する研究成果を整理し,遺族研究の課題を明らかにすること。【方法】過去20年の国内外における遺族研究に関する文献を,「悲嘆」,「精神健康」,「遺族ケア」などのキーワードを組み合わせて検索を行った。【結果・考察】文献数は増加傾向にあり,国内外と問わず遺族研究が関心の高いテーマであることが確認できた。遺族の身体的・精神的健康状態に影響する要因には,遺族の性別や年齢の他に,故人の死に対する認識やソーシャルサポート,喪失への対処パターンなどがあった。遺族ケアについては,国外において悲嘆反応の緩和や複雑性悲嘆の治療に効果を示す研究データがあったが,国内では,実践報告や事例研究に留まっていた。今後は,遺族の身体的・精神的健康状態に影響する要因及び遺族ケアについて多角的な視点から検証することが課題である。

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