看護学生の臨地実習自己効力感尺度の開発とその信頼性・妥当性の検討

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タイトル別名
  • Development of a Self-Efficacy Scale for Nursing Students during Clinical Training and an Assessment of its Reliability and Validity
  • カンゴ ガクセイ ノ リンチ ジッシュウ ジコ コウリョクカン シャクド ノ カイハツ ト ソノ シンライセイ ダトウセイ ノ ケントウ

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抄録

目的:看護基礎教育の臨地実習において学生の自己効力感を測定できる尺度を作成し,その信頼性・妥当性を検討する。<br> 研究方法:看護師養成課程に在籍の3,4年生を対象にした調査票による郵送調査。調査内容は,臨地実習自己効力感予備尺度,社会スキル尺度,専攻分野に対する適応度である。<br> 結果:研究1では臨地実習で大切なことについて文章完成法による回答を求め,臨地実習自己効力感予備尺度(73項目)を作成した(N=99)。研究2では予備尺度を用いて調査を行い(n=1,895),探索的因子分析を行ったところ,「対象の理解・援助効力感」,「友人との関係性維持効力感」,「指導者との関係性維持効力感」の3因子が抽出された。Stepwise Exploratory Factor Analysis から,各因子に最も適合する項目を選択して16項目からなる尺度を作成した。その下位尺度と社会スキル尺度の相関係数はそれぞれ.49,.45,.50,信頼性係数(α係数)は.88~.78,再テスト間の相関係数は.87,.49,.70を示した。さらに検証的因子分析を行ったところ,GFI=.95,CFI=.96,RMSEA=.057であった(n=1028)。<br> 結論:16項目,3下位尺度からなる臨地実習自己効力感尺度が作成され,構成概念妥当性と信頼性が確認された。本尺度により簡便に臨地実習における自己効力感の測定が可能である。

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