B群レンサ球菌スクリーニング検査におけるGBS寒天培地の有用性―ポアメディアGBS寒天培地およびクロモアガーStrepB寒天培地の検討―

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タイトル別名
  • Clinical utility of GBS-selective agar for screening for vaginal colonization by group B <i>streptococcus</i>: Study of pourmedia GBS agar medium and CHROMagar strepB agar medium

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説明

B群レンサ球菌(Group B streptococcus;以下GBS)は妊婦の腟や直腸に常在し,新生児における垂直感染症の主な起因菌となる。発症率は低いが発症後は急速に重篤化し,死亡に至ることや後遺症が残ることも少なくない1)。新生児へのGBS感染・発症を防止するには妊婦に対してのGBS保菌検査が必須である。今回GBS検査目的で提出された膣スワブ,尿合計125検体を対象に,ポアメディアGBS寒天培地(栄研化学株式会社)およびクロモアガーStrepB寒天培地(関東化学株式会社)を用いたGBS検出能の比較検討を実施した。GBS陽性はポアメディアGBS寒天培地で21検体(16.8%),クロモアガーStrepB寒天培地で22検体(17.6%),ニッスイ分画プレート羊血液寒天/ドリガルスキー培地では21検体(16.8%)であった。

収録刊行物

  • 医学検査

    医学検査 64 (4), 501-505, 2015

    一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会

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