カプセル内視鏡の現在と未来―カプセル内視鏡検査はここまで進んでいる―
書誌事項
- タイトル別名
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- Current practice and future directions of capsule endoscopy: Progress of capsule endoscopy
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説明
カプセル内視鏡(CE)とバルーン小腸内視鏡(BE)が開発される前,小腸の検索は小腸造影などの不十分な方法しかなかった。そのために小腸は,「暗黒大陸」と言われていた。カプセル内視鏡は,センサーを腹部に張り付け,ケーブルでレコーダに接続して記録する。患者は,病院で水とともにカプセル内視鏡を飲み込む。カプセル内視鏡の最初の適応は,大腸内視鏡検査や上部内視鏡検査では観察できない小腸から始まった。大腸用のカプセル内視鏡(Pillcom® Colon 2)は,大腸内視鏡検査の正確性と安全性を向上させた。パテンシーカプセル(Agile Patency Capsule)は,カプセル内視鏡と同じサイズで,カプセル内視鏡検査(PillCam® capsule)の消化管開通性試験のために用いられている。次にカプセル内視鏡による組織検査とは,カプセル内視鏡を病変周囲で正確に操作し,通常の内視鏡検査と生検に代わるものである。通常の生検に代わる光学的な生検のプロジェクトも進んでいる。現在カプセル内視鏡検査は,小腸のもっとも重要な検査法である。さらに食道,大腸,そして将来は胃に対しても通常の内視鏡検査と共に用いられると考えている。
収録刊行物
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- 医学検査
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医学検査 64 (3), 257-271, 2015
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680718378624
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- NII論文ID
- 130005087798
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- ISSN
- 21885346
- 09158669
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可