書誌事項
- タイトル別名
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- Development of the Psychological Desire to See Frightening Things in Early Childhood: Analysis of the Frightening Card Selection Task
- ヨウジキ ニ オケル コワイ モノ ミタサ ノ シンリ ノ ハッタツ : コワイ カード センタク カダイ ニ ヨル ケントウ
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説明
人間はしばしば怖いものを「怖い」と知りながらもあえて見ようとする。本研究では,怖いもの見たさの心理を,虚構と現実の区別を認識したうえで,安全な距離から怖いものと向き合い,「現実ではない」「でも,もしかしたら」と現実性の揺らぎを楽しむ遊びとして定義し,幼児期の発達においては,虚構と現実の区別の認識が獲得されるに従って,怖いものをあえて見ようとする行動をよく行うようになるのではないかとの仮説に基づき実験を行った。具体的には,保育園年少児20名,年中児33名,年長児39名に対して,動物またはお化けが描かれた「怖い」カードと「怖くない」カードを伏せた状態で提示し,どちらか1枚だけ見ることができるとしたら,どちらを見たいかを尋ねる課題(怖いカード選択課題)を行った。また,見かけ/本当の区別課題,想像/現実の区別課題も併せて行い,関連性について検討した。研究の結果,怖くないカードよりも怖いカードを見ようとする行動は加齢に伴い増加し,そうした行動は特に年長児において想像/現実の区別の認識と関連があることが示された。また,男児は女児よりも怖いものを好む傾向があることが示された。
収録刊行物
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- 発達心理学研究
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発達心理学研究 25 (3), 291-301, 2014
一般社団法人 日本発達心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680718521600
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- NII論文ID
- 130005416181
- 40020204052
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- NII書誌ID
- AN10229548
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- ISSN
- 21879346
- 09159029
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- NDL書誌ID
- 025797423
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可