舌癌StageⅠ・Ⅱ症例の臨床検討

  • 齊藤 芳郎
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門
  • 藤居 直和
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学医学部耳鼻咽喉科学講座
  • 池田 賢一郎
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門 昭和大学医学部耳鼻咽喉科学講座
  • 櫛橋 幸民
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門 昭和大学医学部耳鼻咽喉科学講座
  • 江川 峻哉
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門 昭和大学医学部耳鼻咽喉科学講座
  • 鴨志田 慎之助
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門
  • 北嶋 達也
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学医学部耳鼻咽喉科学講座
  • 倉澤 侑也
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門
  • 勝田 秀行
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門 昭和大学医学部耳鼻咽喉科学講座
  • 嶋根 俊和
    昭和大学頭頸部腫瘍センター 昭和大学歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門 昭和大学医学部耳鼻咽喉科学講座

書誌事項

タイトル別名
  • CLINICAL STUDY OF THE TONGUE CANCER STAGEⅠ・ⅡCASES
  • ゼツガン Stage Ⅰ ・ Ⅱ ショウレイ ノ リンショウ ケントウ

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抄録

早期舌癌の治療として舌部分切除術は嚥下,咀嚼,構音機能などを温存できる点から,近年は第一選択となることも多い.しかし,局所再発や後発リンパ節転移などの問題もあり,頸部郭清術や術後照射に関してなどさまざまな議論も多いのが現状である.今回,われわれは2002年から2013年までに当センターで施行した早期舌癌に対して舌部分切除術を施行した28症例に関してT分類,深達度,分化度,筋層と脈管浸潤の有無,照射症例それぞれと再発との関係,頸部リンパ節再発症例,死亡例について後ろ向きに検討したので報告する.結果として脈管浸潤例では高率に後発頸部リンパ節転移を認め,諸家の報告のように後発頸部リンパ節転移を来す危険因子とし考えられたのに対して筋層浸潤単独では明らかな危険因子とは言えなかった.再発時期は約半年以内での再発が多く,術後1年間は頻回の転移検索が望ましいと考えられた.

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