ステロイド局所注射後に手根伸筋腱起始部の断裂をきたした上腕骨外側上顆炎の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF LATERAL EPICONDYLITIS OF THE HUMERUS CAUSED BY RUPTURE OF THE WRIST EXTENSOR TENDON AFTER LOCAL STEROID INJECTIONS
  • ステロイド キョクショ チュウシャ ゴ ニ テ コンシンキンケンキシブ ノ ダンレツ オ キタシタ ジョウワンコツ ソトガワ ジョウカエン ノ 1レイ

この論文をさがす

説明

症例は上腕骨外側上顆炎に対し,ステロイド局所注射を含む約2年間の保存療法に抵抗し難治性となり,当科を紹介受診した53歳女性である.画像上,右外側上顆周囲の軟骨融解像と総伸筋腱起始部断裂を認め手術療法を選択し,断裂した短撓側手根伸筋腱の縫合術を行なった.術後約8週で関節水症が再発し,MRIで再断裂の所見を認めた為,Nirschl法にKrackow sutureとsuture anchorを加えた再縫合術を行ない,症状の改善が得られた.上腕骨外側上顆炎は保存療法が奏功する例が多いが,時に保存療法に抵抗し難治性となる.殊にステロイド局所注射の反復で腱断裂をきたすことがあるので注意が必要と思われた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ