初回治療より9年後に再発転移が疑われた喉頭原発神経内分泌腫瘍の1例

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タイトル別名
  • SUSPECTED LOCAL RECURRENCE AND METASTASIS OF PRIMARY NEUROENDOCRINE CARCINOMA OF THE LARYNX NINE YEARS AFTER INITIAL TREATMENT
  • ショカイ チリョウ ヨリ 9ネンゴ ニ サイハツ テンイ ガ ウタガワレタ コウトウ ゲンパツ シンケイ ナイブンピ シュヨウ ノ 1レイ

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抄録

喉頭原発の神経内分泌腫瘍は比較的稀な疾患で,治療後早期にリンパ節転移,遠隔転移をきたしやすいため,長期の経過を経て再発や転移した例は報告が少ない.今回われわれは喉頭蓋に発生した神経内分泌腫瘍が外科的治療後9年経過し原発再発,肺転移をきたしたと考えられた症例を経験したので報告する.症例は65歳女性で,咽頭痛を訴え2002年2月に当科を受診した.喉頭蓋に腫瘤性病変を認めたため,2003年5月に腫瘍摘出術を施行した.病理組織学的診断は神経内分泌腫瘍の非定型カルチノイドであった.2003年6月に拡大切除のため頸部外切開にて喉頭蓋部分切除術を施行し,その後9年間経過観察していたが再発,転移はなく経過した.2012年6月に喉頭蓋に腫瘤を認め,また胸部造影CTでは両肺野に多発肺結節が散在しており肺転移を疑った.

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