書誌事項
- タイトル別名
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- Distress of Mothers with Young Children, in Relation to Their Interdependent/Independent Self-Construal and Social Support
- ホイクエンジ オ モツ ハハオヤ ノ ディストレス ソウゴ キョウチョウセイ ソウゴ ドクリツセイ オヨビ ソーシャル サポート ト ノ カンレン
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抄録
本研究の目的は,「相互協調性・相互独立性」を認知的スタイルを表す変数とみて,心理学的ストレスモデル(Lazarus&Folkman,1984/1991)に基づき,育児期母親のディストレスとの関係について検討すること,その際,従来論じられてきたソーシャル・サポートを含めて検討することであった。2〜6歳児を持つ母親272名を対象とした質問紙調査の結果から,日本の育児期母親において,ソーシャル・サポートの効果を統制しても相互協調性・相互独立性が直接母親のディストレスに寄与することが見出された。しかも,相互協調性・相互協調性がいままで強調されてきたソーシャル・サポートよりも重要な要因であることが示唆された。さらに,相互協調性・相互独立性の組み合わせによるパターンの検討からも,相互協調性が高ければディストレスは高まり,相互独立性が高ければディストレスが低くなるという関連性が確認された。以上より,人間関係における文化依存的な認知を変容するアプローチは,育児支援の一つの新しい方向性であることが示唆された。
収録刊行物
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- 発達心理学研究
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発達心理学研究 21 (2), 138-146, 2010
一般社団法人 日本発達心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680718888576
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- NII論文ID
- 110007658191
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- NII書誌ID
- AN10229548
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- ISSN
- 21879346
- 09159029
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- NDL書誌ID
- 10727204
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可