閉経後の日本人女性の骨密度に影響を及ぼす要因

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  • Factors Affecting Bone Mineral Density of Postmenopausal Japanese Women
  • ヘイケイ ゴ ノ ニホンジン ジョセイ ノ コツミツド ニ エイキョウ オ オヨボス ヨウイン

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抄録

閉経後女性の骨密度に影響する因子を明らかにする目的で,閉経後女性53名の全身骨密度・腰椎骨密度・踵骨の超音波減衰率 (BUA) と閉経後年数・栄養摂取状態の関連を,60代20名・70代24名・80代以上9名の3群に分けて検討した。 その結果,60代では骨密度と閉経後年数は有意な負の相関を示し,70代・80代以上では有意な相関を示さなかった。 しかし,骨密度と栄養摂取状態では,60代・70代では有意な相関を示さなかったが,80代以上では全身骨密度と蛋白質摂取量 (r=0.740, p<0.05)・ビタミン B1摂取量 (r=0.720, p<0.05),腰椎骨密度とカルシウム摂取量 (r=0.685, p<0.05),BUA と鉄摂取量 (r=0.893, n=6, p<0.05) で有意な正の相関を示した。 このことから,閉経後女性の骨密度には,60代では閉経後年数が影響しており,80代以上では栄養摂取状態が影響することが示された。

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参考文献 (22)*注記

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