-
- 木立 るり子
- 弘前大学医学部保健学科
書誌事項
- タイトル別名
-
- Social-Norms Consciousness and Conditions to Continue Home Care: From Interviews to Daughter-in-law
- ヨメ カイゴシャ ノ カタリ カラ ミタ シャカイ キハン イシキ ト カイゴ ケイゾク ノ ジョウケン
この論文をさがす
抄録
本研究の目的は,在宅で介護する3名の嫁介護者を対象とした半構成的インタビューから,彼女たちがどのようにして介護の引き受けを決め,継続ができているのかを明らかにすることである。嫁介護者が介護を引き受ける要素は,「嫁が介護すべき役割規範(男性が介護から除外される性別分業)」「子供たち(夫)が世話を受けたことへの互恵性」といった社会規範の外に,「同じ境遇なのは自分だけでない」といった気持ちが導かれた。介護を継続できる条件は,要介護者へ感じる情(愛着),感謝を示されること,やり方への反対がないこと(家庭内自己決定権),期間の見通しができることであった。これらの要素は必要十分条件でなく,不足があっても外の要素で補われていた。近年,嫁への規範意識が希薄化したとはいえ,未だ嫁介護者の介護引き受けの決定に大きく影響している。規範への異議を補う要素を知ることは,在宅介護を支援する上で重要である。
収録刊行物
-
- 日本看護研究学会雑誌
-
日本看護研究学会雑誌 27 (1), 1_73-1_81, 2004
一般社団法人 日本看護研究学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680719080960
-
- NII論文ID
- 130005143254
- 10026504577
- 10016985421
-
- NII書誌ID
- AN00330079
-
- ISSN
- 02859262
- 21896100
- 21883599
-
- NDL書誌ID
- 6999151
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可