健康高齢者における自力坐位保持ならびに背面密着坐位中の循環動態及び自律神経活性

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タイトル別名
  • Effects of the different body posture on the hemodynamic responses and the autonomic nervous activity in healthy elderly men
  • ケンコウ コウレイシャ ニ オケル ジリキザイ ホジ ナラビニ ハイメン ミッチャクザイ チュウ ノ ジュンカン ドウタイ オヨビ ジリツ シンケイ カッセイ

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抄録

健康な成人及び高齢者の坐位姿勢の違いによる反応の差異を,自律神経活性と循環動態に着目し検討を行った。<br>  呼吸数,血圧,心電図を測定した。R-R間隔の時系列データをスペクトル解析し,得られた心拍変動パワー値を自律神経活性の指標として用いた。<br>  安静時の循環動態には両者間で有意な変化は認められなかった。高齢者の心拍変動パワー値は成人より低い値を示した。成人および高齢者の心拍数,血圧および収縮期血圧と心拍数から算出した二重積は,仰臥位から坐位姿勢となることで増加し,その後,仰臥位とすると安静状態にほぼ回復した。この変化は自力坐位保持で特に顕著であった。自律神経活性の変化は成人では循環動態と一致していたが,高齢者では一致していなかった。<br>  高齢者は成人に比して自律神経活性および循環動態の反応性に低下が認められた。両者において自力坐位保持姿勢は,背面密着坐位よりも生体を活性化する体位であることが示唆された。

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参考文献 (24)*注記

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