<i>Aspergillus</i>属菌と<i>Rhizopus</i>属菌の混合液体培養におけるグルコアミラーゼおよびα-アミラーゼ生産の増強

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タイトル別名
  • Simultaneous Increase of Glucoamylase and α-Amylase Production in Submerged Co-culture of <i>Aspergillus</i> and <i>Rhizopus</i> Strains
  • Simultaneous Increase of Glucoamylase and α-Amylase Production in Submerged Co-culture of Aspergillus and Rhizopus Strains

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説明

従来の清酒醸造では,種々の加水分解酵素を多量に分泌するAspergillus oryzae(黄麹菌)を蒸米上に培養させて造る,固体麹を原料として使用している.一方で,黄麹菌の培養制御や品質管理の容易さなどの観点から,原料および栄養源を含有した液体培地で黄麹菌を培養した,液体麹による清酒醸造が望まれる.しかし,液体麹において黄麹菌の糖化酵素(グルコアミラーゼ)分泌が固体麹に比べて著しく低下するため,液体麹を清酒生産に用いるためにはグルコアミラーゼ生産の増強が課題として挙げられる.<br>そこで本研究では,液体麹において高いグルコアミラーゼ生産性を有するRhizopus 属菌とAspergillus oryzae の混合培養系によりグルコアミラーゼ生産の増強を目的とし,清酒醸造への実用化に向けて検討を行った.Rhizopus arrhizus P20と Aspergillus oryzae (HI-G)の至適酵素生産条件確立のために,初発添加胞子数比および培地成分の変化におけるグルコアミラーゼ活性(GA)およびα-アミラーゼ活性(α-A)を測定した.その結果,R. arrhizusA. oryzaeの初発添加胞子数比を1:1に制御し,培地中の窒素源および炭素源として酢酸アンモニウム1.29%,マルトース3%をそれぞれ同時に添加することで,フラスコスケールにおいてGA;675 U/ml,α-A;4.7 U/mlの高活性を得ることを見出した.そこで,至適酵素生産条件において5 L容ジャーファーメンター(実容量3 L)内で共培養を実施したところ,フラスコスケールと同等の高いGA,α-Aが認められた.さらに,ジャーファーメンターのかくはん速度がグルコアミラーゼおよびα-アミラーゼ生産に大きく関係し,かくはん速度200 rpmにおいてとくにグルコアミラーゼ生産に適することを見出した.

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参考文献 (19)*注記

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